バナーをPowerPointで作る【フォトショもイラレも不要】
アカツキです。こんにちは。
いろいろなWebサイトで見かけるバナーや広告の画像のような、
文字の入った画像を見たことがあると思います。
ああいう画像を作るとき、プロの方ですとフォトショップやイラストレーターなど、
デザイン用のソフトを使って作るのですが、
たまーにしか使わないというような場合にわざわざソフトを購入するのは考えてしまいますよね。
また、デザイン用のソフトは非常に高機能な分、使いこなせるようになるまでが大変という面もあります。
そんなとき、Microsoft OfficeのPowerPoint(プレゼンテーション作成ソフト)を使えば、
直感的にバナーを作ることができます。
また、PowerPointをお持ちでない場合でも、互換性のあるフリーソフトもあるので、
合わせてご紹介します。
スライドのサイズを変更する
では、さっそくバナー画像の作り方を説明していきます。
まずは作成したい画像のサイズを決めて、スライドのサイズを変更します。
今回は横800ピクセル、縦400ピクセルのバナーを作ります。
では、PowerPointを起動したら、「デザイン」→「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリックして、ダイアログを開きます。
ダイアログの入力欄に、作りたい画像のサイズを入力するのですが、
このとき、単位が「cm」になっていますが、かまわずに「px」で入力します。
つまり、今回は横幅800pxで作りたいので、幅のところの入力を消して、「800px」と入力します。
入力したあと、入力欄以外の場所をクリックすると、なんと、ちゃんと「cm」単位に変換してくれるのです。
本当は解像度なども考慮してcm単位で入力するところなのですが、
小難しいことはすべて自動で何とかしてくれるようです。
あとは高さも同様に「400px」と入力したのち、ダイアログの「OK」をクリックして閉じるだけです。
閉じる際に、スライド内にすでにタイトル用のテキストボックスなどのコンテンツがあると、下のような選択肢がでてきます。
コンテンツはそもそも削除して作り直す予定なので、どちらを選択しても構いません。
あとは、画像を読み込んで配置したり、テキストボックスで文字を入力したりしてバナーをデザインするだけです。
画像としてエクスポートする
渾身のバナーがデザインできたら、画像として保存します。
「ファイル」をクリックします。
「エクスポート」をクリックします。
「ファイルの種類」→「PNG」または「JPEG」を選択して、「名前を付けて保存」をクリックして保存します。
保存する際、複数のスライドをそれぞれ画像として保存するか、今見ているスライドだけ画像として保存するか選択できます。
これで、画像として保存されました。
画像サイズも、最初に指定した通りの800px × 400pxになっているはずです。
ライセンスに注意!
さて、このようにPowerPointでは、WordやExcelのように、直感的に画像や文字を配置してお手軽にバナーを作成できますが、ある意味デザインセンスよりもはるかに重要なポイントがあります。
それは、素材となる画像やフォントの「ライセンス」です。
ご自分で写真を撮ってバナーに使用する場合は全く問題ないのですが、インターネットからダウンロードしてきた画像を使おうとする場合は、その画像がバナーの素材として使用できるかどうか(ライセンス違反をしていないか)を確認する必要があります。
Googleの画像検索などで探してダウンロードした画像となると、バナーに使用すると高確率でライセンス違反となります。
フリー素材を公開しているサイトや、個々の画像にライセンスが明記されたものを使用するか、有料ライセンスの場合はライセンス料を支払ったうえで利用するなど、ルールに沿って利用することが重要です。
これらに違反している場合、最悪の場合だと逮捕、訴訟といった事態に発展する可能性も0ではありません。
ここまでで、画像のライセンスについてお話してきましたが、フォント(文字の形)にもそれぞれライセンスがあります。
実はよくありがちなのですが、「フォントの選択肢に標準で入ってたから自由に使えるのでは?」とおっしゃる方がいるのですが、これは間違った認識です。
Microsoft Officeには、結構多くのフォントが同梱されています。
これらのフォントの中には、バナーに使用しても問題のないフォントもあるのですが、そうではないフォントも含まれています。
標準で入っているフォントを使用したい場合は、個々のフォント名で検索するなどして、きっちりとライセンスを確かめる必要があります。
調べるのが面倒な場合は、フリーフォントを配布しているサイトでダウンロードしたもののみ使う、という形にするほうが無難ですし、そのほうがオリジナリティのあるバナーになると思います。
PowerPointの代替手段
さて、ルールさえ守ればお手軽にバナーをデザインできるPowerPointですが、そもそもMicrosoft Officeの、それも安くないほうを持っていないと、PowerPointが同梱されていません。
パソコンを購入した時に付属するようなMicrosoft Officeですと、PowerPointが同梱されていないことも多いかと思われます。
Microsoft Office 365 Soloであれば月額換算1300円弱で使えて、Office製品全部入りで、しかも1TBのクラウドストレージがついてくるというお得さですのでオススメですが、すでにパソコン付属のOfficeがある状態で、追加で全部入りのOfficeを買うのはためらわれるかもしれませんね。
そういった場合には、PowerPointの代替ソフトである、LibreOfficeのImpressを利用するという手があります。
Impress | LibreOffice – オフィススイートのルネサンス
LibreOfficeはMicrosoft Officeと互換性のあるオフィスソフトで、無料で利用できます。
Microsoft Officeと比べると見劣りする部分があるかもしれませんが、ほぼ同じものを作成できると思います。
今回はLibreOffice Impressの使い方については省きますが、諸事情でMicrosoft Officeを利用しにくい場合などは、検討してみてはいかがでしょうか。