【金融経済3級超直前対策!】2021年度出題範囲の最新数値まとめ10選

こんにちはrinkoです。

もうすぐ銀行業務検定試験ですね。試験直前ということで、今回はこちらの記事の中の「直前対策!最新の数字や用語を確認できるサイト」で紹介した数値について、どの点が問われるかをより具体的にまとめてみました。筆者厳選の10項目ですので、金融経済3級を受験する予定の方はぜひ最後までご覧くださいね。

では、順番にお伝えしていきますね。

1.資金循環統計

日銀公表項目ですね。2021/9/17に2020年度の確報が発表されました。今回は遡及改訂などもあり、出題されるか少し微妙な資金循環統計ですが、まずはこちらをベースとして来年の試験に備えましょう。

まずは全体の金融資産・負債残高について、各部門の状況を「部門(資金過不足)」として列挙します。

  • 一般政府部門資金不足) ※ただし、公的年金等と含めた社会保障基金については資金余剰となっています
  • 海外部門資金余剰
  • 民間非金融法人企業部門資金不足) ※公的非金融法人企業を含めた全体の「非金融法人企業部門」も資金不足となっています
  • 家計部門資金余剰
  • 金融機関部門資金余剰

ここまで頭に叩き込めていれば、あとは直前の速報と照らし合わせれば十分です。

2.家計金融資産(速報)

これも、日銀の公表数値を分析するものなのですが、1の資金循環統計をより詳細に分析する設問なので、やはり数値の遡及改訂により分析が難しくなっています。ひとまず2020年度確報の数値のみ列挙いたします。※数値は端数処理を行っています

  • 家計金融資産総額:1,968兆円・・・前年比増加です。
  • 現預金:1,057兆円・・・前年比増加。家計金融資産全体から見ると割合は53.7%くらいで。
  • 上場株式等:130兆円
  • 投資信託:84兆円
  • 債務証券:26兆円・・・前年比微増。
  • 保険・年金等:538兆円・・・前年比増。
  • 対外証券投資:22兆円・・・前年比ほぼ横ばい。

太字項目は問われやすいです。過去問では外貨建て資産に関する選択肢も多く出ていたのですが、速報単体での公表が無くなったことで外貨預金以外の外貨建て資産の分析が難しくなってしまいました。

3.日銀の金融政策

日本銀行金融市場局の論文によると、

日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現にむけて、2020年度を通じて、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みのもと、強力な金融緩和を推進した。そのもとで、新型コロナウイルス感染症が経済に及ぼす影響を踏まえ、(1)新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム、(2)国債買入れやドルオペなどによる円貨および外貨の上限を設けない潤沢かつ弾力的な供給、(3)ETFおよびJ-REITの積極的な買入れを実施した。

このようにあります。

これ以上の詳細情報を覚えるよりは、これを念頭に置いて、選択肢の正誤を絞っていく程度でいいでしょう。

4.日本取引所グループの現物市場とデリバティブ市場における売買状況

2020年度末時点での数値とその分析となります。※端数処理あり

現物市場

  • 東証一部市場株式売買代金:671兆円・・・歴代5位の額です。
  • 内国ETF・REIT市場の売買代金はともに歴代最大となっています。

デリバティブ市場

  • 合計取引高は4億5,424万3,153単位と過去最高を更新。

  ※主要商品では、日経225mini、TOPIX先物及びプラッツドバイ原油先物が過去最高。

  ※その他個別商品でも、ミニTOPIX先物、東証REIT指数先物、東証マザーズ指数先物及びNYダウ先物が過去最高を更新するなど活発化しています。

5.日本の経済動向

  • 日経平均株価:2020年頭は23,300円台でした。年明けから春先にかけては値下がりしたものの、そこからは上がり基調となり、27,400円台を超えての大引けとなりました。大幅上昇と言っていいと思います。
  • 法人企業統計季報:経常利益は2020年1月期より、ずっと減少していましたが、2020年10月期より、製造業のみ増加に転じ、2021年1月期より全体が増加に転じています。
  • 鉱工業生産指数:2015年を100とした指数で90.9で、前の年を10.1%下回り、今の基準で比較できる2013年以降で最も低くなりました。
  • 2020年度消費者物価指数:101.5(前年比▲0.2%)、4年ぶりのマイナスとなりました。
  • 2020年度インフレ率:▲0.03%
  • 2020年度実質GDP:▲4.6%・・・リーマンショックを超える下落率となっています。

6.国際収支動向(2020暦年)

これは集計方法が変わっていないのでそのまま黒字か赤字かについて列挙です。

  • 経常収支:黒字(黒字幅縮小)
  • 貿易収支:黒字(黒字幅拡大)
  • 第一次所得収支:黒字(黒字幅縮小)
  • 旅行サービス収支:黒字(黒字幅縮小) ※サービス収支全体では赤字
  • 金融収支:純資産増加

7.人口動態統計(2020年)

出生数:前年の86万5239人から約2.4万人減って84万835人。増減比は▲2.8%

 ※統計上史上最低の出生数です

死亡数:前年より8,338人減って、137万2,755人

 ※死亡者数が前年を下回るのは11年ぶりのことです。

特殊出生率:1.34~1.35%

特殊離婚率:絶対数としては前年比▲7%程度の19万3253組でおさまっていますが、離婚数を婚姻数で割った特殊離婚率は36.7%です。

8.雇用・労働市場動向(2020暦年)

  • 完全失業率:年平均2.9%(11年ぶりの前年比増=悪化
  • 有効求人倍率:1.10倍周辺を推移
  • 20年度平均の就業者数は6664万人で、9年ぶりに減少。非正規の就業者数は2066万人と97万人減った。
  • 現金給与総額・実質賃金:ともに前年比減
  • 労働時間:前年比減

9.海外の経済動向

アメリカ・・・インフレ率(1.25%)、経済成長率(▲3.41%)、政策金利(23年末まで実質ゼロ金利政策が継続することが示された)、失業率(6.7%)、NYダウ(28,800ドル→30,000ドルの大台を突破)

アジア諸国の経済成長率・・・コロナの影響は世界的にもすさまじく、台湾は3.1%、中国は2.34%ですが、韓国▲0.85%、インドが▲7.2%台、タイ・香港▲6.1%弱、シンガポールが▲5.4%、と非常に厳しい数値となっています。

経済成長率が5%を超えた国は全世界でアイルランドなど4か国のみです(トップのガイアナは43%などという、頭がくらくらする数値を叩き出しています)。

10.為替レート

日本円/米ドル・・・2020年頭は1ドル=108~109円程度でした。年初は少し円安に振れる展開もありましたが、コロナが世界的にまん延を始めた春以降はじわじわと円高進行で、年末には103円程度と、かなり円高にふれて一年を終えた形になっています。

為替は円高、株式は日本もアメリカもなんだかんだと年末には高騰したという一年でしたね。

・・・・・・

以上、かなりの確率で問われるであろう設問の今年の出題範囲の数値です。

これらの、リアルタイムな数字や情勢を問う問題と、金融の基本知識を問う問題が両方出題されるわけですが、これらが分かっていると全然受かる確率が変わってきますよね。

設問はもっとうがった選択肢がある場合も考えられますので【受かる試験のコツ】金融経済3級(銀行業務検定)で掲載させていただいたHPなどで数値を補強すればいいと思います。

まとめ

今回は金融経済3級の合格のための直前試験対策として、「最新の数値」のまとめをお伝えしました。

いかがでしたでしょうか。普遍的な知識と、普遍的に問われる問の最新の数値、この2点を順番に攻めていけば、多少の変化球の問があっても怖くありません。60点合格ですから、30問正答できればいいのです(笑)。

忙しく働くママへ、少しでも勉強の時短としてお役に立てたなら幸いです。

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